
埼玉不動産の本川です。
相続や事業承継、家族の財産について「いつかちゃんと話さなければ」と思いながら、なかなか機会が持てない。そんなご家庭は多いのではないでしょうか。
さいたま市北区でオーナー様からご相談を伺う中でも、「親子で財産の話をするタイミングを逃してしまった」「いざ話そうとしても気まずくて続かない」というお声をいただきます。
実は私自身、創業者である父との「家族会議」のあり方では、長く悩んでまいりました。今回は、その経験から学んだ家族会議のすすめ方について、二代目社長として正直にお話しさせていただきます。
そもそも家族会議はなぜ必要なのでしょうか
家族会議とは、家族間で財産・相続・人生の方向性などを共有するための話し合いの場です。家族であっても、お一人お一人の価値観や人生観を理解し合うことが大切なように思います。これがあるかないかで、相続時のもめごとや事業承継のスムーズさは大きく変わります。

特に不動産という「分けにくい資産」をお持ちのご家族では、生前にお互いの考えを共有しておくことが、争族を防ぐ最も有効な手段だと私は考えております。
私自身の家族会議、20年の振り返り
私が埼玉不動産に入社したのは2004年4月のことです。それから形を変えながら、父との時間を持ってきました。
2004年〜 入社してすぐの1年間 / 毎朝6時〜約40分
2人で散歩
1年365日続いたが、ほとんどの時間は無言
2010年〜 3年間 / 毎朝7時〜
父と二人で営業会議
営業目標に対する進捗のみ
2014年〜 10年間 / 週1回 9時30分〜約1時間
2人きりの役員会・経営会議など
営業進捗とスケジュール確認が中心
2024年3月〜 / 月2回
父との二人ミーティングを継続
ようやく話せることが少しずつ増えてきた
入社してすぐの1年間は、毎朝6時から40分ほど、2人で散歩をしました。1年365日続きましたが、そのほとんどの時間を無言で歩きました。
2010年からの3年間は、毎朝7時から父と二人で営業会議。内容は営業目標に対する進捗のみで、それ以外の話題はほとんど出ませんでした。
2014年からの10年間は、週1回、朝9時30分から約1時間の2人きりのミーティング。これもやはり営業進捗とスケジュール確認が中心でした。
比較的多くの父子時間を持っていたにもかかわらず、資産や財務のこと、ましてや生活の質や生き方、人生でやりたいことの話になることは、ほとんどありませんでした。
正直に申し上げますと、ほとんどの時間は苦痛でした。親子特有の反発心やライバル心のようなものもあり、とてもとても上手な会議とは言えなかったと振り返っております。
なぜ親子の話し合いは難しいのか
親子だからこそ、率直に話せないことがあります。
これは私だけの話ではなく、ご相談に来られる多くのご家族で同じことが起きています。「あの時こう言われたから」「親には心配をかけたくない」「子どもにはまだ早い」。お互いのこうした思いが積み重なり、しがらみが複雑になり、肝心な話ができないまま時間だけが過ぎてしまうのです。
上手な家族会議のすすめ方
20年の試行錯誤から、家族会議では次の3点が大切だと感じております。
① 日常の話題と、財産・人生の話題を分ける
日々の業務やご近所の話の延長では、相続や生き方の話はなかなか出てこないものです。「今日はこのテーマだけ話す」と決めて、別途時間を取ることが大切です。
② 第三者に介在してもらう
今になって強く感じているのは、親子だけで話すのではなく、第三者が間に入る方がうまくいくということです。FPや税理士など、専門知識を持ち、感情から距離を置いた立場の人が同席するだけで、話が驚くほど前に進みます。同席していただかなくても、ご自身の相談役として依頼する形でもよいと思います。
③ 一度で終わらせず、定期的に続ける
家族会議は一度きりのイベントではありませんし、それぞれの状況や想いは時とともに変化していくものです。年に1〜2回でも、テーマを決めて回数を重ねることで、ご家族の合意は少しずつ形になっていきます。
私自身も、2024年3月からは月に2回、父との時間を持っています。20年かけて、ようやく話せることが少しずつ増えてきたという実感があります。遅すぎたとも思いますが、続けていればいつか変わるということは、身をもってお伝えできます。
家族会議の3つのコツ
✓ テーマを決めて、日常の話と分ける
✓ FPや税理士など、第三者に入ってもらう
✓ 年に1〜2回でも、定期的に続ける
まとめ
家族会議は、上手に進めればご家族の絆を深め、相続や事業承継の不安を大きく減らしてくれます。一方で、親子だけで進めようとすると感情が先立ち、肝心な話が進まないこともございます。
「うちもそろそろ家族で話をしなければ」とお感じでしたら、ぜひ当社にご相談ください。さいたま市北区の地域事情を知る不動産会社として、またCFP®として財産全体を整理する立場から、必要に応じて提携の税理士とも連携しながら、ご家族の話し合いをサポートいたします。
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よくあるご質問
Q. 家族会議には誰を呼ぶべきでしょうか?
A. 最終的には相続に関わる方全員です。配偶者、お子様、必要に応じてご兄弟など。ただし最初は身近な少人数で始め、徐々に広げていく方法をおすすめいたします。
Q. 家族会議では、何から話し始めればよいですか?
A. まずは親御さんがこれからどう暮らしたいか、財産をどうしていきたいかという「想い」を聞くところから始めるのがおすすめです。最初から財産の一覧や分け方の話をすると、身構えてしまい話が続きにくくなります。想いを共有できたら、次の回で財産の全体像を確認するなど、テーマを一つずつ進めていくと無理がありません。
Q. 相手が話の場に参加したがらない場合、どうすればよいでしょうか?
A. 違う角度からアプローチしてみましょう。無理に「相続の話をしよう」と切り出すのではなく、「賃貸物件の今後について意見を聞きたい」「リフォームの相談をしたい」など、入りやすい話題から始めると効果的です。第三者の専門家を交えると、よりスムーズに進みます。
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