
埼玉不動産の本川です。
結婚を考えている、家賃を分け合いたい、単純にもっと一緒にいたい。同棲を始める理由はさまざまですが、部屋探しの進め方には共通する「つまずきやすいポイント」があります。ここでは、これから二人暮らしを始める方に向けて、流れと注意点を整理してみます。
この記事の注意点
- 入居審査の年収は「契約者ひとり分」で見られる
- どちらかの部屋で同居するなら事前の連絡が必要
- 内見は「二人の生活」で見る
まずは部屋探しの流れから
賃貸のお部屋探しは、入居したい日の1〜2か月前から動き出すのがちょうどよいタイミングです。賃貸は基本的に「今空いているお部屋」「まもなく空くお部屋」をご紹介する仕組みですので、半年前から探しても、その部屋が入居時期まで残っているとは限らないのです。
大まかな流れは次のとおりです。
※申し込みから入居までは、2週間から1か月程度をみておくと安心です。
意外と時間がかかる「条件のすり合わせ」
意外と時間がかかるのが、最初の「条件のすり合わせ」です。
内見の前に二人で決めておきたいこと
☐ 家賃の上限はいくらか
☐ 負担の割合はどうするか
☐ 二人の勤務先からの距離をどう折り合わせるか
☐ 間取りは1LDKでよいのか、2部屋ほしいのか
ここが決まらないまま内見に行くと、見るたびに意見が割れて話が前に進みません。最初に二人で話し合っておくことをおすすめします。

注意点1:入居審査の年収は「契約者ひとり分」で見られます
ここは誤解の多いところです。入居審査で確認される年収は、契約書に名前を書くご本人の年収が基本です。お二人の収入を足した金額ではありません。
「二人合わせれば十分足りるから大丈夫」と思っていたのに、審査が通らなかった、というご相談は実際にあります。入居審査では「額面の月収の3分の1程度」が家賃の目安とされることが多く、生活のゆとりを考えるなら「手取りの3割程度まで」がひとつの目安です。いずれも合算ではなく、契約者ご本人の収入に対しての目安と考えてください。
対応のしかた
- 収入の多い方を契約者にするのが基本
- 連名での契約や収入の合算ができるかは、物件・オーナー様・保証会社によって扱いが変わる
- そもそも二人入居が可能な物件かどうかも確認(単身者限定のお部屋も少なくありません)
申し込む前に不動産会社へ確認しておくと、無駄な遠回りを避けられます。
注意点2:どちらかの部屋で同居する場合こそ、確認が必要です
「新しく借りるのは大変だから、まずは彼(彼女)の部屋に引っ越す」。費用を抑えられる、現実的な選択です。ただし、実はここが一番トラブルになりやすいところでもあります。
賃貸借契約書には、入居する方の氏名や人数が記載されています。「入居者は契約者本人に限る」と定められている場合、黙って同居を始めると契約違反になり得ます。最悪の場合、契約を解除される可能性もあります。
やっていただきたいのは、次の順番です。
入居者の欄、同居や転貸に関する条項
入居者の追加、場合によっては契約のし直し、家賃や共益費の変更、火災保険の見直しなど
「言わなければわからないのでは」と思われるかもしれませんが、郵便物やゴミの量、駐車場の使い方、近隣の方の目など、日々の生活から自然と伝わるものです。後から発覚するほど話がこじれます。先に一本ご連絡いただくのが、結局いちばん早くて穏便です。
注意点3:内見は「二人の生活」で見る
一人暮らしの内見とは、見るところが変わります。
二人暮らしの内見チェックリスト
☐ 生活リズムが違っても大丈夫か(寝室と居室が分けられるか)
☐ 収納は二人分入るか
☐ 洗濯機置き場や冷蔵庫スペースのサイズ
☐ コンセントの位置と数
☐ 鍵を2本もらえるか(追加費用がかかることも)
☐ 駐車場が必要かなど、お互いの交通手段
特に、駐車場は早めの確認をおすすめします。カーシェアやシェアサイクルなどの普及により駐車場なしの物件も増えています。
おわりに
同棲の部屋探しでつまずくのは、多くの場合「知らなかった」ことが原因です。
これだけは押さえておきたい2つ
- 審査は契約者お一人の年収で見られること
- 今のお部屋に迎える場合は事前の連絡が要ること
この2つを押さえておくだけで、進み方はずいぶん変わります。
私どもは、さいたま市北区・宮原を中心に地域密着で50年以上、賃貸のお部屋探しと管理をお手伝いしてきました。契約内容の見方や、二人入居が可能なお部屋のご紹介など、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
Q. 同棲する場合、二人とも契約者になれますか?
A. 難しいことが多いです。物件によりますが、お一人が契約者、もう一方を「同居人」として登録する形が一般的です。
Q. 同棲を解消したとき、契約者の名義を変更できますか?
A. 自動的には変更できません。契約者の変更は原則として契約の結び直しになり、残る方ご自身の収入であらためて入居審査を受けるため、通らずにお引っ越しになるケースもあります。同棲を始める時点で「もし解消したらどちらが残るのか」を一度話しておくと、いざというときの負担が軽くなります。手続きの内容は契約によって異なりますので、まずは管理会社へご相談ください。
Q. 初期費用はどのくらい用意すればいいですか?
A. 敷金・礼金・仲介手数料・前家賃・火災保険料・保証会社利用料などを合わせると、家賃の4~6か月分程度になるケースが多いです。ただし、敷金礼金ゼロの物件もあり、条件の幅は大きく物件ごとに確認が必要です。引っ越し代や家具家電の購入費は別途かかりますので、そこも含めて計算してください。
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